パイガオとは?


1. パイガオ(牌九)とは?

 パイガオは、パイゴウなどとも呼び、牌九と書きます。英語では、PAIGOW です。パイガオの起源は中国で、天九牌という独特な32枚の牌を使って行い、すでに紀元前には存在していたと考えられています。この天九牌は現在のドミノの起源であるとも言われているものですが、古くは竹杯・骨牌などの形だったようで、実際に1120年に微宗皇帝に骨牌が献上されたという記録が残っています。この骨牌と馬吊が合わさって現在の麻雀へと進化していったというのが定説になっています。
 その後、パイガオは西部開拓時代にアメリカで普及し、19世紀半ばには早くもカジノゲームとなりましたが、1930年代にはいったん消滅し、1960年代になってまた復活し行われるようになったと記録されています。
 パイガオはあまり馴染みのない天九牌という牌を使用するうえ、独特の役を覚えねばならないのでとっつきは悪いですが、カジノゲームの中でも比較的思考性のあるゲームで、小さい賭から大きい賭までカバーし、ゲーム性、賭博性とも奥の深いゲームです。
 中国系のゲーム故、マカオなどでは盛んに行われていますが、ラスベガスにも存在し、高級カジノゲームとしてプレイされているようです。
 なお、パイガオをトランプを用いて簡単に行う PAIGOW POKER というカジノゲームもありますが、パイガオとは全く異なるものです。


2. パイガオの牌(天九牌)について

 パイガオの牌(天九牌)は21種32枚です。そのことからも分かるように、ある牌は1枚のみ存在し、またある牌は2枚ずつ存在したりします。これについては、以下の牌一覧を見てください。
 一見すると、ドミノの牌に似ていますが(牌九にドミノが似ているというのが正しいですが)、独特な牌もあります。なぜこの牌が1枚ずつで、この牌が2枚ずつなのか、と思われるものもありますが、こればかりは納得して理解してもらうしかありません。
 トランプにも強いカード、弱いカードがあるように、パイガオの牌にも、牌ごとに強さが決まっています。牌の強さは、後に説明する役などで勝負する際に勝ち負けを決める要素ともなります。以下の牌一覧は、牌の強い順に並べてあります。この順序は最初は覚えにくいものですが、勝敗を決める重要な要素なので、徐々にでも覚えてください。なお、同列にある上段・下段の牌は同位です。

← 強い 弱い →
12
2
8
4
10
6
4
11
10
7
6
9
8
7
GEE
5
GEE
各2枚 各1枚


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